IT業界での成功は出世してこそ得られると考える人もいるが、その道程は決して簡単なものではない。
キャリアアップしたいと努力をしてきているSEもなかなかいい評価を得られず、いつまでも平社員のままになってしまうことが多いのだ。
出世できるのは一握りのSEなので、競争心を抱いて他のSEには負けまいと頑張る人もいるが、長らく苦労を続けているのなら方針を変えてみた方がいいだろう。
出世欲が強い人は競争心や向上心が強く、その目標が明確となっていることからモチベーションを上げて働く傾向が強い。
その結果として、本当に出世できる場合もあるが、必ずしも誰もが想定していたように出世できるわけではなく、競争することで上司や部下との人間関係に亀裂が走ってしまうこともあるだろう。
また、あまり協調性がないと同僚とも本音で話すことができず、互いの理解が深まらないという問題も生じる。
これは管理職となるには致命的な問題であり、出世できない原因になっている可能性が十分にある。
チームを良好な状態に保ち、個々の人材の能力や興味を正しく理解して配置することが、管理職には求められるからだ。
出世欲を抑えると、自然に協調性が芽生えてきて、現場にいる人材との人間関係が良好になりやすい。
それが評価されたら、管理職として欠けていた部分が改善されたと判断され、管理職候補として見てもらえる可能性が高まる。
今まで他の人をライバルと見てきた人は、考え方を変えるのが大切だ。